ピーター・リンドバーグは、ドイツ・リッサ（現ポーランド領）生まれ。ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに憧れて美術学校でアートを学んだ後、27歳で写真を始めます。写真家の見習いの後、広告写真家として独立。ファッション写真に専念するため1978年にパリへ移りました。

1980年代後半から90年代前半にかけて第一線で活躍したスーパーモデルたちを撮影した作品でよく知られている写真家です。

Peter Lindbergh Facebookより

残念ながら2019年9月3日に74歳で死去しましたが、共に作品を作ってきたスーパーモデルたちのインスタグラムアカウントは彼の死を悼む投稿で溢れました。モデルたちからの尊敬と称賛を集めていたことが伺われますね。

｜スーパーモデルの共演

ピーター・リンドバーグは、スーパーモデルを個々に撮影するのではなく、同時に撮影することが多くありました。何人ものスーパーモデルを共演させるスタイルは話題を呼び、90年代のスーパーモデルブームの火付け役とも呼ばれました。

今回ご紹介する作品も、実に8名もの第1級のスーパーモデルを集めて撮影されています。現場は、さぞかし華やかだっただろうな、と想像します。

シンディ・クロフォード, タチアナ・パティッツ, ヘレナ・クリステンセン, リンダ・エヴァンジェリスタ, クラウディア・シファー, ナオミ・キャンベル, カレン・マルダー, ステファニー・シーモア

｜ピーター・リンドバーグの代名詞、モノクロ

本作品のような、コントラストの強いモノクロ写真は彼のシグネチャーとも言えます。ピーター・リンドバーグは、「真実に限りなく近い白黒の世界を追求したい。」と語っています。

ピーター・リンドバーグは、日本の禅マスターである鈴木俊隆の次の言葉もよく引用していました。

「To express yourself as you are, without any intentional, fancy way of adjusting yourself, is the most important thing.（＝意図的であったり、自分を飾り立てることなくあなたそのものを表現することがもっとも重要なことなのです）」

本日ご紹介のピーター・リンドバーグ作品詳細は、こちら　☟☟☟